草刈半蔵
草読みの達人・道場主
草を読むこと数十年。短い断定の言葉で、草の見方と庭との向き合い方を説く。胸元にはいつも、ハコベの小さな花。インターネットのことは、何ひとつ知らぬ。
草には、草の理屈があります。なぜそこに生えるのかがわかると、草との付き合いは、思っていたより面白い。
都会に疲れて、祖父の残した家に移り住んださくら。半分は逃げるように、半分は、祖父の家を無くしたくなくて。荒れた庭を前に途方に暮れる彼女のもとに現れたのは、草刈半蔵と名乗る、草読みの達人だった。
さくらは仕事を続けながら、ときどき出張で家を空ける。そのあいだにも、草は伸びる。「庭は待ってくれない」——庭仕事が好きだった祖父は、そう言っていたという。
草読みとは、庭に生えた草の顔ぶれから、土の性質や庭の状態を読み解くこと。むやみに抜くのではなく、まず読む。読めば、手をかける場所と、待たせてよい場所が見えてくる。半蔵の言葉と、さくらの戸惑いまじりのメモを通して、雑草と呼ばれる草たちの見方が、すこしずつ変わっていく物語です。
邪魔ものにしか見えなかった草が、いつか「なぜ、ここに」と気になりはじめる。読み終えるころには、道ばたの草に目が留まるはずです。
草読みの達人・道場主
草を読むこと数十年。短い断定の言葉で、草の見方と庭との向き合い方を説く。胸元にはいつも、ハコベの小さな花。インターネットのことは、何ひとつ知らぬ。
道場の弟子・記録係
都会に疲れて、祖父の家へ。仕事を続けながら、ときどき出張で家を空ける。庭一面の草に絶句した日から、半蔵の教えをメモに残す日々が始まった。草の名前を覚えるたび、庭が少しだけ違って見える。
カタバミ、ギシギシ、ヤブガラシ──物語に登場した草を一種ずつ取り上げ、見分け方と付き合い方をまとめた副読本シリーズです。物語と合わせて読むと、庭の解像度が上がります。
図鑑を見る →物語は、はてなブログで連載中。
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