草を読み、草に問う。

庭に生える一本の草にも、名前があり、事情があり、読み筋がある。雑草と呼ばれる草たちを「読む」ことから始まる、小さな道場の物語。

草読み道場のイメージ挿絵
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こんな人に

For Readers
  • 抜いても抜いても生えてくる草に、うんざりしている人。
  • 受け継いだ家や空き地の草が、気になっている人。
  • 名前も知らない草が、なぜここに生えるのか不思議な人。

草には、草の理屈があります。なぜそこに生えるのかがわかると、草との付き合いは、思っていたより面白い。

物語について

About

都会に疲れて、祖父の残した家に移り住んださくら。半分は逃げるように、半分は、祖父の家を無くしたくなくて。荒れた庭を前に途方に暮れる彼女のもとに現れたのは、草刈半蔵と名乗る、草読みの達人だった。

さくらは仕事を続けながら、ときどき出張で家を空ける。そのあいだにも、草は伸びる。「庭は待ってくれない」——庭仕事が好きだった祖父は、そう言っていたという。

草読みとは、庭に生えた草の顔ぶれから、土の性質や庭の状態を読み解くこと。むやみに抜くのではなく、まず読む。読めば、手をかける場所と、待たせてよい場所が見えてくる。半蔵の言葉と、さくらの戸惑いまじりのメモを通して、雑草と呼ばれる草たちの見方が、すこしずつ変わっていく物語です。

邪魔ものにしか見えなかった草が、いつか「なぜ、ここに」と気になりはじめる。読み終えるころには、道ばたの草に目が留まるはずです。

登場人物

Characters
草刈半蔵の肖像

草刈半蔵

草読みの達人・道場主

草を読むこと数十年。短い断定の言葉で、草の見方と庭との向き合い方を説く。胸元にはいつも、ハコベの小さな花。インターネットのことは、何ひとつ知らぬ。

さくらの肖像

さくら

道場の弟子・記録係

都会に疲れて、祖父の家へ。仕事を続けながら、ときどき出張で家を空ける。庭一面の草に絶句した日から、半蔵の教えをメモに残す日々が始まった。草の名前を覚えるたび、庭が少しだけ違って見える。

草読み図鑑

Field Guide

物語に登場した草たちの記録

カタバミ、ギシギシ、ヤブガラシ──物語に登場した草を一種ずつ取り上げ、見分け方と付き合い方をまとめた副読本シリーズです。物語と合わせて読むと、庭の解像度が上がります。

図鑑を見る →

物語は、はてなブログで連載中。

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